シャッタースピードとは?シーンごとでの目安を解説!

皆さんこんにちは!

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今回はシャッタースピードについて少し詳しく実践的な解説をして行こうかと思います。

まだシャッタースピードとはなんぞ?って方は最初にカメラの基礎的なことについて記事を書いているのでそちらを見てから読んでもらうとわかりやすいかと思います。

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それでは早速解説していきます。

目次

基本は焦点距離の二倍から!

様々なシーンによってシャッタースピード(ssと表記されることもあります)は変わってくるとは言ってもまずは手ブレをしない最低限のシャッタースピードはなんなのかを理解しておかなければいけません。

焦点距離とはカメラが写してくれる画角のことで、数字が大きければ大きいほど望遠になり遠くのものを大きく写すことができます(135mmや200mmなど)。

反対に数字が小さければ小さいほど広角になり目の前の景色を一枚の写真に目一杯収める事ができます(24mmや16mmなど)。

焦点距離については別の記事で詳しく解説しますのでそちらを参考にしてください。

例えば、人の目で見た景色と同じような写真が撮れる50mmの単焦点レンズを使ってると想定します。

まず焦点距離を2倍にします。

50×2=100になりますよね。
この数字を分数の分母に持ってきたのが手ブレしないシャッタースピードになります。

今回で言うと100なので1/100秒が手ブレしないシャッタースピードということになります。

二倍が厳しい時は最低でも焦点距離と同じ数字だけの秒数はあったほうが良いでしょう。今回の50mmでしたら最低でも1/50秒は確保したい、と言うことです。

単焦点レンズとは?という方はこちらをご覧ください。

では50mmよりも広角の24mmだとどのくらいのssが必要でしょうか?
24×2は48なので理想のSSは1/48秒以上ということですね。最低でも1/24秒はあった方が良いです。

ではでは更に望遠側の135mmだったら?
135×2で1/270秒、最低でも1/135秒はあった方が良いということになりますね。


ここで焦点距離と必要なシャッタースピードの関係に気づきましたでしょうか?

・24mm・・・1/48秒
・50mm・・・1/100秒
・135mm・・・1/270秒

そうなんです。
望遠になればなるほど手ブレしないために必要なシャッタースピードは大きくなっていくんですね。

遠くのものを写す望遠は手ブレがしやすく、広く写せる広角は手ブレがしにくいと覚えておくと良いですね。

様々なシーンでのシャッタースピードの目安は?

例えば子供の運動会で走っているところを撮りたい場合、シャッタースピードが合ってないとせっかくの写真がブレブレになってしまいます。

逆に星空を写したい場合今度はシャッタースピードを遅くしてあげないと真っ暗な写真になります。それぞれの目安を書いて見ましたので参考までにどうぞ。

子供の運動会など

子供たちはとても元気いっぱいに走り回るので比較的早いシャッタースピードで撮る必要があります。

目安としては1/250か1/500くらいが目安になります。

もちろん子供が小学生なのか高校生なのかによって走るスピードも変わってくるのでそこは目安を参考に早くしたり遅くしたりしてみてください!

ちなみに最初の基礎講座でも話しましたがシャッタースピードが早くなるとその分光を取り込む時間も少なくなるので写真が暗くなってしまいます。
なのでそこは他の設定と合わせながらその時に合ったベストな設定を見つけましょう。

しかし、運動会なんかだと撮るたびに設定見直したりする時間ってあんまりないですよね。そんな方でも安心、シャッタースピードは自分の設定した数値で、他は適性の明るさになるように設定してくれる万能なカメラの機能があります。

こちらは別記事でまたご紹介しようかと思いますが、基本的にはAモード(f値のみコントロールしてその他はカメラ任せ)かSモード(シャッタースピードのみコントロールしてその他はカメラ任せ)で撮影しておくと良いかと思います。

街のスナップなど

SS1/125 f2.8 iso5000

家の周りや街中を散歩しながらいい景色に出会ったらさっと構えて写真を撮る。
普段とは違う一面に気付けたり、偶然面白い写真が撮れたり、スナップって良いですよね。

こんなスナップにおすすめのシャッタースピードは大体1/30〜1/60秒くらいが目安になります。

人が目で見るのと同じくらいのシャッタースピードが大体1/60秒と言われていますのでスナップでもこのくらいで撮るとより自分の目で見た印象に近い写真が撮れるでしょう。

しかし焦点距離が長いと手ブレしてしまう可能性もあるので、最初に話した計算式で最低限のシャッタースピードは確保し手ブレしない環境で撮ってみましょう。

例として50mmを使っている場合を想定すると…

  • シャッタースピードが1/50秒・・・ギリOK!
    焦点距離と同じシャッタースピードなので問題はない…けど余裕があればもう少し早くしてあげた方がさっと構えた時でも手ブレの可能性は減るかと思います。撮り方によっては手ブレの可能性と被写体が車とか自転車とか早い物だとブレちゃうかもって感じ。
  • シャッタースピードが1/30秒・・・気をつけないと手ブレします…
    焦点距離よりもシャッタースピードが下回っているので手ブレする可能性があります。足腰を固定して脇を閉めて手ブレしないように気をつければ大丈夫かもしれませんが何かしら理由がない限りは焦点距離以上のシャッタースピードにした方が手ブレを気にせずに写真を撮れるでしょう。
  • シャッタースピードが1/100秒・・・手ブレ対策はバッチリ!
    焦点距離の二倍のシャッタースピードなので手ブレを気にせずシャッターを切れると思います。ただ場所によっては暗くなってしまう可能性もあるのでそのような場合は少しシャッタースピードを下げて明るくしてやるかf値を小さくする、もしくはISOをあげてあげることで対応しましょう。

写真に変な黒い線が…街中で起こるフリッカー現象とは?

SSが1/250なのでフリッカーが…

街中とは書いてますが蛍光灯やLEDなどの人工光源が原因なので場所はあまり関係ないです。


ただ街中の方がたくさんあるため、何も知らずに撮影してあとで見返したら全部使い物にならなくなった…という悲しい出来事を回避するために事前に知っておくと良いでしょう。


蛍光灯やLEDは人間の目では見えないほど早く点滅していて、この点滅するスピードよりも早いシャッタースピードで撮影してしまうと黒い線のようなものが入り込んでしまいます。

詳しい話はまた別記事でご紹介するとして、簡単に説明すると蛍光灯やLEDは一秒間に100〜120回の頻度で点滅しているんですね。

なのでシャッタースピードをこれよりも早くして撮ってしまうと、このようなフリッカー現象が起きてしまうというわけです。写真は1/250で撮ったのでフリッカー現象が起きてしまってますね。


この解決方法としては、シャッタースピードを蛍光灯やLEDの点滅速度よりも遅くして撮ってあげることで解決します。

大体1/100秒以下で撮ってあげるとフリッカーの影響を受けないと思われます。
例えば西日本だと1/60とか1/30とかがおすすめです。


フリッカーにお気をつけてスナップを楽しんでくださいね。

滝や川の流れなど

f8 シャッタースピード3 iso100

シャッタースピードを早くするとピタッと止まったような写真が撮れますが、逆にシャッタースピードを遅くして流れているような写真が良い表現になる場合もあります。

その例として川や滝などですね。
これらはもちろんシャッタースピードを早くしてピタっと止まったような写真でも良いのですが、シャッタースピードを遅くすることで滝や川をシルクのように滑らかにしたりと一味違った写真に仕上げる事ができます。

この目安としては大体1秒〜10秒ほど。

これだけ長いシャッタースピードを手持ちで撮影すると確実に手ブレするので三脚は必須です。

また、長い時間シャッターを開けるのでその分光を多く取り込むため明るくなりすぎます。それでちょうど良いのであれば良いのですが、大体の場合明るすぎて白飛びした写真になってしまいます。


そこで必要となってくのが、NDフィルターです。
こちらも別記事で紹介しますが簡単に説明すると暗くしてくれるフィルターです。
そのまま使えばなんのメリットもなさそうなものですが、このような長秒露光が必要な場合は結構引っ張りだこで活躍してくれます。

このNDフィルターを使うことで滝や川を白飛びさせることなく長秒露光でとても綺麗な写真が撮れるようになるわけです。


ちなみに似たようなものでPLフィルターと言うものもあります。
こちらは水の反射や光の反射をなくしてくれる優れもの。
ガラスの反射なども消してくれる上、白飛びを抑えてくれるので元の色が綺麗に出やすくスナップから風景まで必須級のフィルターです。
ぜひ参考にしてみてください。

ちょっと脱線しましたがこんな感じです。
ぜひトライしてみてください。

星空など

星を撮影するには滝や川の撮影と同じでシャッタースピードを遅くしないと星を明るく撮ることはできません。星空を綺麗に撮るコツは別記事に書いておりますので参考にしてください。

なので三脚は必須となります。(もしくは地面に置くなど)
星はずっと止まっているわけではなく少しずつ動いているため、長い時間シャッターを開けて撮影すると星が点ではなく線になってしまいます。

最終的にグルグルにするつもりであればあまり気にしなくても良いかもしれませんが、綺麗に点として写したい場合はわかりやすい500ルールというのがあります。

自身の使ってるレンズの焦点距離で500を割ると星が流れない適切なシャッタースピードがわかるというものです。



試しに広角の24mmで計算してみましょう。
500÷24=約20なので20秒が星が流れない秒数となるわけです。

しかしあくまで目安なので、気持ちこの数値よりも短くしたほうが良いかと思います。
私の場合同じ24mmだと10秒か15秒くらいに設定しています。


さらに広角の12mmだと…
500÷12=約40秒となります。
余裕を持って30秒程度にしておくとベストかと思います。


より広角であればあるほどシャッタースピードを長くすることができるのでその分明るく撮影することができ綺麗に星空を撮れるようになります。

これは使うレンズによってシャッタースピードが変わってくるのでぜひこの500ルールで自分のレンズだと何秒が適切なのか計算してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
これまでのをまとめると…

・子供の運動会等では1/250〜1/500秒
・スナップ写真では1/30〜1/60秒
・滝や川では1〜10秒
・星空は10〜30秒

と言う感じになりました。
もちろんこれが正解だとかはなくて、あくまでも目安です。
慣れてきたら、ちょっと早くしてみたり遅くしてみたりして遊んでみてください。
それが写真の上達に繋がりますし、自分でイメージした写真をイメージ通りにコントロールできればそれがあなたにしか撮れない個性ある写真になります。

ぜひここで学んだことを活かしてカメラライフを楽しんでくださいね!

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